頭皮にかさぶたのようなものができていると、シャンプーのときや髪を触ったときに指先で気づき、「剥がしてもいいのだろうか」「白い塊や黄色い塊は何かの病気だろうか」と不安になる方は少なくありません。頭皮のかさぶたには、傷を治すための自然なものから、皮膚の炎症や感染が背景にあるものまで幅があり、見た目だけで一律に判断できないのが難しいところです。
この記事では、頭皮のかさぶたができる仕組みと、かさぶたみたいなものとの違いから整理します。白い塊・黄色い塊・血の塊・フケの塊といった色や状態でわかる種類に加え、脂漏性皮膚炎や乾燥・接触皮膚炎・頭部白癬などの原因も確認します。さらに、剥がし続けるリスクとはがす癖の直し方、正しい洗い方やシャンプー・市販薬の選び方、受診の目安、抜け毛との関係まで順に見ていきます。剥がす前にひと呼吸おいて、自分のかさぶたがどのタイプかを読み解く手がかりとして役立ててください。
目次
頭皮のかさぶたとは?かさぶたみたいなものができる仕組み
頭皮のかさぶたと一口に言っても、その正体は一つではありません。本来のかさぶたができる仕組みと、かさぶたに見えても性質の違う「かさぶたみたいなもの」を切り分けるところから整理します。
頭皮のかさぶたができるとはどんな状態か
本来のかさぶたは、皮膚に傷ができたときに、傷口からしみ出した血液や浸出液(しんしゅつえき)が固まって乾いたものです。かさぶたは傷口にふたをして、外からの刺激や細菌の侵入を防ぎながら、その下で皮膚が修復されるのを助ける役割を担っています。頭皮でも、引っかき傷や掻き壊しのあとに同じようにかさぶたができます。
一方で、頭皮では傷由来のかさぶた以外に、皮膚の炎症によって表面に厚く積もった角質や、固まった浸出液がかさぶたのように見えることもよくあります。頭皮のかさぶたは「傷を治すふた」と「炎症や乾燥でできた塊」が混ざっているため、できた状態によって意味合いが変わってきます。
かさぶたそのものは、皮膚が自分を守り治そうとしている過程で生まれます。だからこそ、無理に取り除くより「なぜできたのか」を見極めることが大切です。
頭皮のかさぶたとフケや角栓の違い
かさぶたに似て見えるものに、フケと角栓があります。フケは、頭皮の表面の角質がターンオーバーで剥がれ落ちたもので、白い粉状や薄い膜状になってパラパラと取れるのが特徴です。これに対してかさぶたは、浸出液や血液が固まって皮膚に固着しているため、無理に剥がそうとすると痛みや出血を伴います。
角栓は、毛穴にたまった皮脂と角質が固まった栓状のもので、髪の根元に白っぽい塊として現れます。頭皮から取れる白い塊や毛根についた塊の正体については、毛根鞘や毛根の白い黒い色の記事でも詳しく扱っています。フケや乾燥そのものが気になる場合は、頭皮の乾燥でフケが出る原因も参考になります。
⇒頭皮のかさぶたは傷を治すふたと炎症や乾燥でできた塊が混在し、固着して取れにくい点がフケや角栓と異なる
頭皮のかさぶたの色でわかる種類
頭皮のかさぶたは、色や質感から正体の見当をつけられます。ここでは、かさぶたに見えるものも含めて、白い・黄色い・黒い・赤いといった見た目ごとに考えられる正体と受診の目安を確認します。迷いやすい白い塊や黄色い塊は、そのあとで詳しく見ていきましょう。色や状態の種類は次のとおりです。
- 白いかさぶた・白い塊: 乾燥して厚くなった角質や、脂漏性皮膚炎で固まった鱗屑(りんせつ)であることが多いタイプ
- 黄色いかさぶた・黄色い塊: 皮脂を含んだ脂漏性皮膚炎の鱗屑や、浸出液が乾いた痂皮(かひ)で、じくじくしているときは注意したいタイプ
- 黒いかさぶた: 古い血液が酸化して黒く見えるもので、急に大きくなる黒い盛り上がりは念のため確認したいタイプ
- 赤いかさぶた・血の塊: 掻き壊しや傷からの出血が固まったもので、繰り返すなら掻く癖の見直しが必要なタイプ
- 膿をともなうかさぶた: 細菌感染による毛包炎などが背景にあり、痛みや腫れを伴うときは受診を考えたいタイプ
- フケの塊: 乾燥や脂漏性皮膚炎で角質がまとまったもので、かゆみを伴いやすいタイプ
- 角栓(塊): 毛穴の皮脂と角質が固まったもので、厳密にはかさぶたとは別物
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| 色や状態 | 考えられる正体 | 受診の目安 |
|---|---|---|
| 白い | 乾燥した角質・脂漏性皮膚炎の鱗屑 | 軽ければセルフケア |
| 黄色い | 皮脂を含む鱗屑・浸出液の痂皮 | じくじくは受診検討 |
| 黒い | 酸化した古い血液・できもの | 急な変化は受診 |
| 赤い・血 | 掻き壊しや傷からの出血 | 繰り返すなら見直し |
| 膿をともなう | 細菌感染による炎症 | 痛み腫れは受診 |
頭皮の白い塊や黄色い塊は何か
頭皮の白い塊は、乾燥や洗い残しで角質が厚く積もったものや、脂漏性皮膚炎で皮脂と角質が固まった鱗屑であることが多く見られます。指先で触れるとカサカサ・ポロポロした質感で、髪の根元に白くこびりつくこともあります。これらの多くは、洗い方の見直しや保湿で落ち着くことが期待できます。
黄色い塊は、皮脂を多く含んでべたついた鱗屑や、傷からの浸出液が乾いて固まった痂皮であることが考えられます。黄色くじくじくして広がる・においを伴うときは、細菌感染やとびひの可能性もあるため、自己処理は続けないほうが安全です。受診を考える具体的な目安は後の章で整理します。なお、毛穴やできものに膿を伴う場合は、頭皮ニキビやできものの記事も手がかりになります。
頭皮の塊が取れる・大きい皮がむけるのはなぜ
頭皮から塊がまとまって取れたり、大きい皮がぺろりとむけたりするのは、皮膚のターンオーバーが乱れて角質が厚く重なり、まとめて剥がれることが背景にあると考えられます。脂漏性皮膚炎や乾燥が強いと、この角質の塊や皮むけが起こりやすくなります。
ただし、大きい皮が繰り返しむける・赤みやかゆみを伴うといった場合は、乾癬(かんせん)など別の皮膚疾患が隠れていることもあります。塊が取れること自体に一喜一憂するより、頭皮の赤みやかゆみ・範囲の広がりとあわせて見ることが、状態を読み違えないコツになります。
⇒色は正体を読む手がかり。白い塊は角質や乾燥、黄色は皮脂や浸出液、赤や黒は出血の跡と、質感まで合わせるとタイプを見分けやすい
頭皮にかさぶたができる原因は?
頭皮のかさぶたは、原因となる皮膚の状態によって対処も変わってきます。代表的な原因を、見分けの手がかりとともに早見表で押さえたうえで、一つずつ整理します。原因の中には、市販薬でのケアが向かず受診が必要なものもあります。
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| 主な原因 | 見分けの手がかり | 受診の必要性 |
|---|---|---|
| 脂漏性皮膚炎 | 黄色っぽい脂っぽい鱗屑とかゆみ | 長引けば皮膚科 |
| 乾燥・アトピー | 白く粉をふくカサつきとかゆみ | 保湿で様子見 |
| 接触皮膚炎(かぶれ) | カラーやパーマの直後の赤みかゆみ | 強い症状は受診 |
| 頭部白癬(しらくも) | 輪状の鱗屑と抜け毛を伴う | 受診が必要 |
脂漏性皮膚炎による頭皮のかさぶた
頭皮のかさぶたやフケの塊で、とくに多い原因の一つが脂漏性皮膚炎です。皮脂を栄養にして増えるマラセチアという、頭皮にもいるカビの仲間のバランスが崩れ、頭皮に炎症が起きることで、黄色っぽく脂っぽい鱗屑やかさぶたができます。額の生え際・耳の後ろ・鼻のわきなど、皮脂の多い場所に出やすいのも特徴です。
脂漏性皮膚炎は、洗いすぎや皮脂のたまりすぎ・睡眠不足・ストレスなどで悪化しやすいとされています。軽いものはシャンプーの見直しで落ち着くこともありますが、赤みやかゆみが強い・なかなか引かないときは皮膚科で相談するのが回り道を避ける近道です。
頭皮の乾燥やアトピーでできるかさぶた
頭皮が乾燥すると、皮膚を守るバリアの働きが低下し、わずかな刺激でも炎症やかゆみが起こりやすくなります。掻いてしまうと小さな傷ができ、そこにかさぶたができるという流れです。白く粉をふいたようなカサカサしたかさぶたは、乾燥が背景にあることが少なくありません。
アトピー性皮膚炎の方は、もともと皮膚のバリアが弱く乾燥しやすいため、頭皮にもかゆみやかさぶたが出やすい傾向があります。乾燥やかゆみそのものが気になる場合は、頭皮の乾燥とフケや頭皮のかゆみの見分け方も合わせて確認するとよいでしょう。
ブリーチやヘアカラーの接触皮膚炎(かぶれ)でできるかさぶた
ヘアカラーやブリーチ・パーマ液・一部のシャンプーなどが頭皮に合わないと、接触皮膚炎(かぶれ)を起こし、赤み・かゆみ・ただれからかさぶたができることがあります。とくにヘアカラーに含まれる成分は、繰り返すうちに反応が強く出るようになることもあるため注意が必要です。
施術の直後に頭皮がヒリヒリする・赤くなる・じくじくするといった症状が出たときは、原因と思われるものを避けるのが基本です。症状が強い場合や顔まで腫れるような場合は、早めに医療機関で相談してください。
頭部白癬(しらくも)など受診が必要な頭皮のかさぶた
頭部白癬(しらくも)は、水虫と同じ白癬菌が頭皮に感染して起こるもので、輪のような形に鱗屑やかさぶたができ、その部分の髪が抜けたり折れたりするのが特徴です。子供や、柔道など接触の多いスポーツをする人に見られることがあります。アタマジラミによる掻き壊しでかさぶたができることもあります。
これらは市販の保湿剤やステロイドでは改善しにくく、ステロイドを自己判断で使うとかえって悪化させてしまうこともあります。輪状のかさぶたと抜け毛がある・家族や周囲に同じ症状の人がいるといったときは、自己処理をせず医療機関で確かめることが大切です。
⇒原因は脂漏性皮膚炎や乾燥が多い一方、頭部白癬や強いかぶれはタイプが異なり、原因に合わせて向き合い方を変えるのが分かれ目になる
頭皮のかさぶたは剥がしてもいい?剥がし続けるリスク
頭皮にかさぶたを見つけると、つい指でいじって剥がしたくなるものです。ただし、頭皮のかさぶたは自分で剥がさないのが基本です。なぜ剥がしたくなるのか、そして剥がし続けると頭皮に何が起こるのかを整理します。
かさぶたは傷を守り治すためのふたです。自然に取れるまで待つのが、結果的に早くきれいに治す近道になります。
頭皮のかさぶたを剥がしたくなる理由と気持ちいいと感じる仕組み
かさぶたを剥がしたくなるのは、皮膚が修復される過程で出るかゆみや、突っ張る違和感が刺激になるためです。剥がす瞬間に「すっきりした」「気持ちいい」と感じる人もいますが、これは異物が取れたような感覚や、たまった違和感が解消される一時的なものにすぎません。剥がして楽しいと感じても、その下の皮膚は治りかけの無防備な状態です。
問題は、この一時的な気持ちよさを求めて剥がす行為を繰り返すと、治りかけの皮膚を何度も傷つけてしまうことです。剥がす快感はあくまで一時的で、その代償に治癒が遅れ炎症が長引くという流れを知っておくと、手が伸びそうなときのブレーキになります。
頭皮のかさぶたを剥がし続けると薄毛になる?頭皮への影響
頭皮のかさぶたを剥がし続けると、まず治りかけの皮膚が再び傷つき、出血したり、雑菌が入って炎症が悪化したりします。同じ場所で傷と修復を繰り返すうちに、色素沈着が残ったり、皮膚が硬くなったりすることもあります。
気になるのは、毛が生えている頭皮を繰り返し傷つけることで、毛根の周りにダメージが及び、その部分の髪が育ちにくくなる可能性がある点です。強い炎症や深い傷を繰り返すと、毛をつくる組織が傷ついて抜け毛や薄毛につながるおそれも指摘されています。剥がす癖と薄毛の関係について断定はできませんが、頭皮を守るうえで剥がし続けないに越したことはありません。抜け毛との関係は、この後の章でもあらためて整理します。
⇒剥がす気持ちよさは一時的で、剥がし続けると治癒の遅れや炎症の悪化を招き毛根を傷めるおそれがある
頭皮のかさぶたをはがす癖の直し方
剥がさないほうがよいと分かっていても、気づくと手が頭にいってしまう、という方は多いものです。はがす癖は意志の弱さではなく、かゆみや無意識のくせが関わっています。やめたいときの具体的な工夫と、ストレスが背景にあるときの向き合い方を整理します。
頭皮のかさぶたをはがすのをやめたいときの対処
はがす癖をやめるには、「手が届きにくくする」「剥がしたくなる原因を減らす」の二方向から工夫するのが現実的です。まず、爪を短く整える・かさぶたができている間は帽子をかぶる・夜は手袋をして寝るなど、無意識でも剥がしにくい環境をつくると、反射的な行為を減らせます。
あわせて、剥がしたくなる引き金であるかゆみや乾燥をケアすることも大切です。次のような工夫が手がかりになります。
- 爪を短く切り頭皮を傷つけにくくする
- かさぶたができている間は帽子をかぶり物理的に触れにくくする
- かゆいときは掻かずに冷やしたり保湿したりして刺激をやわらげる
- 手が頭にいったと気づいたら手を握る・スマホを持つなど別の動作に置き換える
ストレスで頭皮のかさぶたをはがす癖がつくとき
緊張したときや退屈なときに、無意識に頭皮を触ってかさぶたを剥がしてしまう場合は、ストレスや不安が背景にあることがあります。剥がす行為が一種の気持ちの落ち着け方になっていると、やめたくてもやめられない状態に陥りやすくなります。
肌や髪を繰り返しむしってしまう状態が続き、自分の意志だけではコントロールできないと感じるときは、皮膚むしり症などが関わっていることもあります。やめたいのにやめられない状態が続くなら、一人で抱え込まず皮膚科や心療内科に相談することが、頭皮と気持ちの両方を守る手がかりになります。
⇒はがす癖は触れにくい環境づくりとかゆみケアで減らし、やめられない状態が続くなら専門家への相談が手がかり
頭皮のかさぶたの正しい治し方
頭皮のかさぶたを早く落ち着かせるには、特別なことをするより、刺激を減らして頭皮を清潔に保ち、皮膚が自分で修復する力を妨げないことが基本になります。日々の洗い方と、かさぶたを防ぐ生活習慣の両面から整理します。
頭皮のかさぶたを触らずやさしく洗う方法
洗髪は、かさぶたをこすり落とすためではなく、頭皮を清潔に保って回復しやすい環境を整えるために行います。爪を立ててゴシゴシ洗うとかさぶたを無理に剥がしてしまうため、指の腹を使ってやさしく洗うのが基本です。手順の目安は次のとおりです。
- ① ぬるま湯で頭皮と髪を十分に予洗いする
- ② シャンプーをよく泡立て指の腹で円を描くように洗う
- ③ かさぶたの部分はこすらずそっと泡を乗せる
- ④ すすぎ残しがないようぬるま湯でしっかり流す
- ⑤ タオルで押さえるように水気を取り根元まで乾かす
熱すぎるお湯は乾燥を招くため、ぬるま湯が向いています。かさぶたを落とそうと強くこすらないことが、いちばんの近道です。洗ったあとに生乾きのままにすると雑菌が増えやすいため、根元までしっかり乾かしましょう。
頭皮のかさぶたを防ぐ生活習慣と保湿
頭皮の状態は、日々の生活習慣にも左右されます。睡眠不足や栄養の偏り、強いストレスが続くと、皮膚のターンオーバーやバリア機能が乱れやすくなります。まず土台にしたいのは、バランスのとれた食事と十分な睡眠です。
乾燥が気になる頭皮には、刺激の少ない頭皮用ローションなどで保湿するのも一つの方法です。また、洗いすぎはかえって皮脂を奪って乾燥を招くため、シャンプーは1日1回程度を目安にします。紫外線も頭皮の負担になるため、日差しの強い時期は帽子で守るとよいでしょう。
⇒治し方の基本は触らず指の腹でやさしく洗い清潔に保つこと。睡眠や食事と保湿で乾燥やかゆみを起こしにくくする
頭皮のかさぶたのシャンプーや市販薬の選び方
ドラッグストアには、頭皮のかさぶたやフケ向けのシャンプーや塗り薬が数多く並んでいます。それぞれ向いているケースと注意点が異なるため、自分のかさぶたのタイプに合わせて選ぶことが大切です。主な選択肢は次のとおりです。
- 低刺激シャンプー: アミノ酸系などのマイルドな洗浄成分で、乾燥や敏感な頭皮の刺激を抑えたいとき向き
- 抗真菌シャンプー: ミコナゾールなどを含み、脂漏性皮膚炎のもとになる菌の増えすぎが気になるとき向き
- 市販の塗り薬: かゆみ止めや消炎成分を含み、軽い炎症やかゆみをやわらげたいとき向き
- ステロイド外用薬: 炎症を抑える成分で、自己判断での長期使用や感染症への使用は避けたいもの
- 保湿剤: 乾燥でカサつくかさぶたに、頭皮のうるおいを補いたいとき向き
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| 種類 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 低刺激シャンプー | 乾燥や敏感肌の頭皮 | 日常使いしやすい |
| 抗真菌シャンプー | 脂漏性皮膚炎が疑われるとき | 合わなければ中止 |
| ステロイド外用薬 | 強い炎症やかゆみ | 感染症や長期使用は不可 |
| 保湿剤 | 乾燥でカサつくかさぶた | 刺激の少ないものを |
頭皮のかさぶたに使うシャンプーの選び方
シャンプーを選ぶときは、まず自分のかさぶたが乾燥寄りか皮脂寄りかを考えます。カサカサ乾燥して白い粉をふくタイプなら、洗浄力の穏やかな低刺激シャンプーで皮脂を取りすぎないことが大切です。一方、皮脂が多く黄色っぽい脂漏性皮膚炎が疑われるタイプなら、ミコナゾールなどの抗真菌成分を含むシャンプーが選択肢になります。
いずれの場合も、使ってみて赤みやかゆみが強くなるようなら、その製品は合っていない可能性があります。合わないと感じたら使い続けず、いったん中止して様子を見ることが大切です。シャンプーはあくまで頭皮環境を整える補助であり、原因疾患そのものの治療薬ではない点も押さえておきましょう。
頭皮のかさぶたにオロナインや市販薬は使える?使う前の注意点
頭皮のかさぶたにオロナインを使ってよいか迷う方は少なくありません。オロナインは殺菌成分を含み、軽い切り傷や擦り傷・ニキビなどに向く市販薬です。掻いてできた浅い傷程度であれば役立つこともありますが、脂漏性皮膚炎や頭部白癬・湿疹には向かず、かえって悪化させることがあるため注意が必要です。
市販のステロイド外用薬も、強いかゆみや炎症を一時的にやわらげることはあっても、頭部白癬のような感染症に使うと症状を広げてしまうおそれがあります。市販薬を使っても数日から1週間ほどで改善が見られない・悪化するときは、自己判断で使い続けず医療機関で相談してください。
⇒シャンプーは乾燥か皮脂かで選び合わなければ中止。オロナインは軽い傷向きで脂漏性や白癬には不向き
頭皮のかさぶたが治らないのはなぜ?病院に行く目安と何科
ケアをしているのに頭皮のかさぶたがなかなか治らないと、不安が募ります。治らない背景には、原因に合わない対処を続けていたり、剥がす刺激を加え続けていたりすることが少なくありません。治らないときに考えられる原因と、受診を考える目安を整理します。
頭皮のかさぶたが治らないときに考えられる原因
頭皮のかさぶたが長引く原因として多いのは、原因疾患が治療されないまま市販ケアだけを続けているケースです。たとえば脂漏性皮膚炎や頭部白癬は、原因に合った対処をしないと繰り返してしまいます。剥がす癖が続いて治りかけの皮膚を傷つけている場合や、合わないシャンプー・市販薬で刺激を加え続けている場合も、治りを妨げます。湿疹が長引いて治らないときは、頭皮湿疹が治らない原因もあわせて確認しておくとよいでしょう。
次のような状態が続くときは、セルフケアだけで様子を見るより、一度専門家に診てもらうことを考える目安になります。
- 市販薬やシャンプーを数週間続けても改善しない
- かさぶたが広がる・じくじくする・膿や強いにおいを伴う
- かさぶたのある部分の髪が抜ける・薄くなってきた
- 痛みや発熱など全身の症状を伴う
受診のときは、いつからあるか・広がり方・痛みやにおい・抜け毛の有無・使った市販薬やシャンプーをメモしておくと、医師に状態を説明しやすくなります。
頭皮のかさぶたは何科を受診する?皮膚科で診てもらえるケース
頭皮のかさぶたは、基本的に皮膚科で診てもらえます。皮膚科では、頭皮も皮膚の一部として診察の対象になり、かさぶたの状態を見たり、必要に応じて菌の検査をしたりして原因を調べます。脂漏性皮膚炎・接触皮膚炎・頭部白癬・乾癬など、原因によって治療が変わるため、自己判断が難しいときほど受診が役立ちます。
子供のかさぶたで小児科とどちらに行くか迷う場合は、皮膚の症状がはっきりしているなら皮膚科が向いています。じくじく・膿・強い赤みがあるときはまず皮膚科を優先し、抜け毛や薄毛の相談は症状が落ち着いてから、または並行して薄毛の専門クリニックで検討するとよいでしょう。広がる・膿や抜け毛を伴うかさぶたは、自己処理を続けず受診するのが望ましいといえます。
⇒治らない多くは原因に合わない対処や刺激の継続が背景。広がる膿や抜け毛を伴うときは皮膚科で原因を確かめたい
頭皮のかさぶたで気になる抜け毛や薄毛
頭皮のかさぶたがある部分で抜け毛が増えると、「このまま薄くなるのではないか」と心配になります。かさぶたと抜け毛にはつながりがある一方、過度に不安になりすぎなくてよい面もあります。両者の関係と、できることを整理します。
頭皮のかさぶたが原因の抜け毛は元に戻る?頭皮環境の改善でできること
頭皮の炎症やかさぶたが続くと、毛が育つ環境が乱れて一時的に抜け毛が増えることがあります。炎症による一時的な抜け毛であれば、炎症が落ち着いて頭皮環境が整うことで和らいでいく余地があるとされています。剥がす刺激や強い炎症を避け、頭皮を健やかに保つことが、できることの中心です。
ただし、抜け毛や薄毛の背景にAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性の薄毛)といったヘアサイクルの乱れが関わっている場合は、頭皮ケアだけで戻るとは限りません。かさぶたが原因の抜け毛が元に戻ると言い切れるわけではないため、抜け毛が続くときは原因を見極めることが大切です。抜け毛そのものが気になる方は抜け毛が多い原因を、頭頂部の薄毛が気になる方は頭頂部の薄毛も参考になります。
抜け毛や薄毛の不安を相談できる無料カウンセリング
頭皮のかさぶたをきっかけに抜け毛や薄毛が気になり始めたものの、皮膚の問題なのか薄毛の始まりなのか自分では判断しにくい、という方は少なくありません。原因をはっきりさせないまま市販ケアを続けて時間が過ぎてしまうより、早めに専門家に頭皮と髪の状態を見てもらうほうが、次の一歩を選びやすくなります。
B&Hメディカルクリニックでは、抜け毛や薄毛の不安を相談できる無料カウンセリングを行っています。頭皮のかさぶたに伴う抜け毛が気になる方や、薄毛が始まっているのか確かめたい方は、まず状態を確認する場としてご活用ください。
抜け毛や薄毛が気になる方は、B&Hメディカルクリニックの無料カウンセリングで頭皮と髪の状態を確認できます。
⇒頭皮環境の悪化による抜け毛は環境が整えば和らぐ余地がある一方、薄毛が関わるなら早めの相談が手がかりになる
赤ちゃんや子供の頭皮にできるかさぶた
赤ちゃんや子供の頭皮にかさぶたができると、痛がっていないか・うつるものではないかと心配になります。年代によって背景が異なり、大人と同じように考えなくてよいものもあります。赤ちゃんと子供で背景の違いを押さえたうえで、それぞれの特徴を整理します。
多くは乳児脂漏性湿疹で、皮脂の多い時期に黄色いかたまりが出ても、数か月で自然に落ち着くことが多いとされています。
掻き壊しのほか、とびひや頭部白癬・アタマジラミなど感染が背景のこともあります。かさぶたが広がる・他の子にうつる・抜け毛を伴うときは皮膚科の受診を考えます。
赤ちゃんの頭皮にできるかさぶたの特徴
生後まもない赤ちゃんの頭皮に黄色っぽいかさぶたやかたまりができるのは、皮脂の分泌が多い時期に起こりやすい乳児脂漏性湿疹であることが多いものです。気をつけたいのは取り方で、無理に剥がすと薄い皮膚を傷つけてしまいます。
ゴシゴシ取ろうとせず、入浴前にベビーオイルなどでふやかし、洗うときに自然に取れる分だけそっと落とすのが基本です。それでも赤みが強い・じくじくする・なかなか落ち着かないときは、小児科や皮膚科で相談してください。
子供の頭皮のかさぶたが茶色や黄色になるとき
子供の頭皮のかさぶたが茶色や黄色になっているときは、いくつかの背景が考えられます。掻き壊したあとの血が乾いて茶色くなることもあれば、黄色くじくじくしたかさぶたは、とびひ(伝染性膿痂疹)のように細菌感染が関わっているケースもあります。とびひは触った手を介して広がり、ほかの子にうつることもあります。
また、輪状のかさぶたとその部分の抜け毛があるときは、前述の頭部白癬の可能性も考えられます。かさぶたが広がる・他の子にうつる心配がある・抜け毛を伴うときは、早めに皮膚科を受診するのが安心につながります。子供は気になって掻いてしまいやすいため、爪を短く整えておくことも悪化を防ぐ助けになります。
⇒赤ちゃんの脂漏性湿疹は無理に剥がさず清潔と保湿で落ち着くことが多い一方、子供のかさぶたは感染が背景のこともあり大人と見方を変えたい
頭皮のかさぶたに関するよくある質問
頭皮のかさぶたについてよく寄せられる質問にお答えします。
Q頭皮のかさぶたは何日で治りますか?
掻き傷など軽いものが原因のかさぶたであれば、剥がさずに清潔を保てば1週間から2週間ほどで自然に取れていくのが一般的です。ただし、脂漏性皮膚炎や頭部白癬・接触皮膚炎などが背景にある場合は、原因に合った対処をしないと長引いたり繰り返したりします。日数だけを気にするより、剥がさず原因をケアすることが、結果的に落ち着くまでの近道になります。数週間続けても改善しないときは皮膚科で相談してください。
Q頭皮のかさぶたを放置してもいいですか?
赤みやかゆみが軽く、原因が掻き傷や乾燥とはっきりしている小さなかさぶたであれば、剥がさずそっとしておくうちに自然に取れていくことが多いものです。一方で、かさぶたが広がる・じくじくする・膿やにおいを伴う・その部分の髪が抜けるといった場合は、放置せず受診を考える目安になります。放置してよいかどうかは、かさぶたの大きさや症状の有無で見極めることが大切です。
Q頭皮のかさぶたは皮膚科で診てもらえますか?
頭皮のかさぶたは皮膚科で診てもらえます。頭皮も皮膚の一部であり、皮膚科では症状を見たり必要に応じて検査をしたりして、脂漏性皮膚炎や頭部白癬・接触皮膚炎など原因を調べたうえで対処を相談できます。原因によって対処が変わるため、市販ケアで改善しないときや、原因がわからず不安なときは皮膚科の受診が役立ちます。抜け毛や薄毛もあわせて気になる場合は、薄毛の専門クリニックに相談する選択肢もあります。
まとめ
頭皮のかさぶたは、傷を治すための自然なものから、脂漏性皮膚炎や乾燥・接触皮膚炎・頭部白癬といった皮膚の状態が背景にあるものまで幅があります。白い塊や黄色い塊・血の塊・フケの塊といった色や質感は正体を読む手がかりになり、黄色くじくじくするものや黒い変化が急なもの・輪状のかさぶたと抜け毛を伴うものは、自己処理を続けず受診を考えたいサインです。
かさぶたを剥がす気持ちよさは一時的なもので、剥がし続けると治癒が遅れ、炎症の悪化や毛根へのダメージにつながるおそれがあります。はがす癖は、触れにくい環境づくりとかゆみのケアで減らし、やめられない状態が続くときは皮膚科や心療内科への相談が手がかりになります。治し方の基本は、触らず指の腹でやさしく洗い、睡眠や食事・保湿で頭皮環境を整えること。シャンプーや市販薬は自分のタイプに合わせて選び、合わないときは中止し、改善しないときは皮膚科で原因を確かめましょう。
頭皮のかさぶたをきっかけに抜け毛や薄毛が気になる方は、B&Hメディカルクリニックの無料カウンセリングで、まず頭皮と髪の状態を確認してみてください。薄毛全般の相談先としてご活用いただけます。
- B&Hメディカルクリニック恵比寿院(東京都渋谷区)
- B&Hメディカルクリニック横浜院(神奈川県横浜市)







