産後の抜け毛はいつまで続くか?いつから始まるピークと原因や対策まで徹底解説
出産から数ヶ月たったころ、シャンプーやブラッシングのたびに驚くほど髪が抜けて、不安になった方は少なくないでしょう。排水口にたまる毛や、薄くなった前髪を鏡で見て、このまま戻らないのではと感じる方もいます。産後の急な抜け毛は、多くのお母さんが通る道で、医学的には分娩後脱毛症と呼ばれています。
この記事では、産後の抜け毛がいつから始まりいつまで続くのか、ピークはいつかという時系列を中心に整理します。原因や量の目安、抜け毛がない人との個人差も具体的に解説。さらにシャンプーや食事などの対策から、生えかけ毛や前髪への向き合い方まで取り上げます。やみくもに不安を募らせる前に、自分の状態を落ち着いて見極める手がかりにしてください。
目次
産後の抜け毛とは分娩後脱毛症(産後脱毛症)
産後に急に髪が抜ける現象は、決して珍しいものではなく、医学的な名前もついています。原因や時期の話に入る前に、まず産後の抜け毛がどういう状態を指すのか、その正体を押さえておきましょう。ここでは仕組みと特徴の整理にしぼり、いつまで続くかや対策はのちの章で扱います。
産後の抜け毛が起こる休止期脱毛の仕組み
産後の抜け毛は、分娩後脱毛症(産後脱毛症)と呼ばれる一時的な脱毛です。髪には、伸びる成長期・抜ける準備に入る退行期・抜けて休む休止期というヘアサイクル(毛周期)があり、ふだんは一本ずつばらばらの時期にあります。このうち休止期に入る髪が一時的に増えてまとめて抜ける状態が、休止期脱毛と呼ばれるタイプです。妊娠中は女性ホルモンの影響で、本来なら休止期に入って抜けるはずだった髪が抜けずにとどまります。出産でホルモンの状態が大きく変わると、とどまっていた髪がいっせいに休止期へ移り、産後数ヶ月のあいだにまとめて抜けていきます。これが産後の抜け毛の正体で、新しい髪が育つ前の生え変わりの過程ととらえられます。詳しい原因は後の章で解説します。
産後ハゲと呼ばれる産後の抜け毛の特徴
産後の抜け毛は、その見た目から産後ハゲと口語で呼ばれることもあります。特徴的なのは、生え際や前髪のあたりが薄くなりやすく、分け目やつむじまわりの地肌が透けて見えやすくなる点です。短く抜けた毛や、新しく生えてきた細く短い毛が混じるのもよく見られます。
ただし、産後ハゲという言葉の響きとは違い、多くは一過性で、時間の経過とともに自然に回復に向かうとされています。男性のAGA(男性型脱毛症)のように進行し続けるものとは性質が異なります。抜け毛全般の見方が気になる方は抜け毛が多い原因も参考になりますが、産後の抜け毛はこの記事で扱う固有のテーマとして読み進めてください。
⇒産後の抜け毛は分娩後脱毛症と呼ばれる一過性の休止期脱毛で、多くは生え変わりの過程として自然に回復に向かう
産後の抜け毛はいつから始まりいつまで続く?
産後の抜け毛でもっとも検索されているのが、いつから始まりいつまで続くのか、そしてピークはいつかという時期の疑問です。先の見通しが立たないことが不安の大きな原因になります。ここでは、始まる時期・落ち着く時期・ピーク・期間の変化を一枚で見渡せるように、時系列にしぼって整理します。
産後の抜け毛はいつから始まる
産後の抜け毛は、多くの場合、出産後2〜3ヶ月ごろから増え始めるとされています。出産直後はまだ大きな変化を感じず、少し落ち着いてきたころに急に抜け始めるため、驚く方が多い時期です。
始まる時期には個人差があり、産後1ヶ月ほどで気づく方もいれば、4ヶ月を過ぎてからという方もいます。授乳の状況やホルモンの戻り方によって幅が出るため、周りと比べて早い・遅いと不安になりすぎる必要はありません。
産後の抜け毛はいつまで続く
いつまで続くのかは、産後の抜け毛でもっとも気になる点でしょう。ここで分けて考えたいのが、抜け毛そのものが落ち着く時期と、髪が伸びそろって見た目のボリュームが戻る時期です。抜ける量が落ち着くのは、多くが産後半年から1年ほどとされています。
一方で、抜けたあとに生えてきた髪が伸びそろい、見た目のボリュームが戻ったと実感するまでには、さらに時間がかかります。抜け毛が止まったのに薄く感じるのは、新しい髪がまだ短いためで、回復が進んでいないわけではありません。1年を過ぎても明らかに抜け毛が減らない・地肌の透けが続く場合は、別の要因が重なっている可能性もあり、その見極めは後の受診の章で扱います。
産後の抜け毛のピークはいつ?
抜け毛がもっとも多くなるピークは、産後3〜6ヶ月ごろにあらわれることが多いとされています。この時期は一日に抜ける量が一気に増え、髪をとかすたびに束で抜けるように感じることもあります。
ピークの強さや時期にも個人差がありますが、ピークを越えれば抜け毛は少しずつ減っていくのが一般的な経過です。今がいちばんつらい時期かもしれないと知っておくだけでも、見通しが立ちやすくなります。
産後の抜け毛の期間は1ヶ月から3年でどう変わる
産後の抜け毛は、時期によって状態が移り変わります。下の表は、産後1ヶ月から3年ごろまでのおおまかな目安です。あくまで一般的な流れで、実際の経過には個人差がある点を踏まえて参考にしてください。
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| 時期 | 髪の状態の目安 |
|---|---|
| 産後1〜2ヶ月 | まだ大きな変化を感じにくい |
| 産後2〜3ヶ月 | 抜け毛が増え始めることが多い |
| 産後3〜6ヶ月 | 抜け毛のピークを迎えやすい |
| 産後6ヶ月〜1年 | 抜け毛が減り生えかけの毛が増えてくる |
| 産後1年〜3年 | 多くはボリュームが戻ってくる |
産後1年半や2年ほどかけてゆっくり整っていくと感じる方もいます。髪が伸びそろうには時間がかかるため、生えかけの短い毛が落ち着くまでを含めると、回復を実感するまでに数年単位でとらえておくと気持ちが楽になるでしょう。
⇒抜け毛は産後2〜3ヶ月で増え始め3〜6ヶ月でピーク、多くは半年から1年ほどで落ち着いていく
産後の抜け毛はなぜ起こる?主な原因
なぜ産後にこれほど髪が抜けるのか、その背景を知ると、過度に心配しすぎずに向き合いやすくなります。産後の抜け毛の中心にあるのはホルモンの変化ですが、それに育児期特有の生活も重なります。ここでは主な原因を、ホルモン・生活・授乳という切り口で整理します。
産後の抜け毛とエストロゲンの減少
産後の抜け毛のいちばんの背景は、女性ホルモンのエストロゲンが、出産を境に急激に減ることです。エストロゲンには、髪の成長期を保ち抜けにくくする働きがあると考えられています。
妊娠中はエストロゲンが多く分泌され、本来抜けるはずの髪も抜けずにとどまります。出産でその分泌が一気に減ると、とどまっていた髪がまとめて休止期に入り、産後数ヶ月でいっせいに抜けていきます。これはホルモンが妊娠前の状態に戻る自然な過程であり、体の異常ではありません。
産後の抜け毛とストレスや睡眠不足
ホルモンの変化に加えて、育児期ならではの生活も抜け毛の背景に重なります。慣れない育児や夜間の授乳による睡眠不足、自分のことが後回しになりがちな環境は、髪が育つ環境にとって負担になり得ます。強いストレスが続くことも、頭皮の状態に影響すると考えられています。
食事の時間が不規則になり、栄養が偏りやすいのもこの時期の特徴です。これらだけで産後の抜け毛が起こるわけではありませんが、ホルモンの変化に生活の負担が重なると、抜け毛が長引く一因になることがあります。完璧を目指さず、休めるときに体を休めることも回復を支えます。
産後の抜け毛の主役はエストロゲンの急な減少です。そこに睡眠不足やストレス・栄養の偏りといった育児期の負担が重なると、経過に影響することがあります。
産後の抜け毛は母乳や生理の再開で変わる
母乳育児だと抜け毛がひどくなる、という話を耳にして不安になる方もいます。授乳によって栄養や水分が多く使われるのは事実ですが、産後の抜け毛の主役はあくまでエストロゲンの変化であり、母乳が主な原因というわけではありません。
生理の再開は、ホルモンの状態が妊娠前に近づいてきた一つの目安と考えられます。生理が戻るころには抜け毛も落ち着いてくるケースが多いものの、これも個人差があります。母乳や完全ミルクといった授乳方法そのもので抜け毛が変わるのかは、後の条件差の章でくわしく整理します。
⇒背景の中心はエストロゲンの急な減少による休止期脱毛で、睡眠不足やストレス・授乳などの負担が重なる
産後の抜け毛は1日何本?量の目安とない人の特徴
抜けた毛を見て、この量は異常なのではと不安になる方は多いものです。とはいえ、産後の抜け毛は決して特別な人だけに起こるものではありません。どのくらいの人が経験し、1日何本くらいが目安なのか。抜け毛がない人との違いも含め、量と程度にしぼって見ていきます。
産後の抜け毛は1日何本まで正常か
髪は産後でなくても、一日におよそ50〜100本ほど自然に抜けるとされています。産後の抜け毛のピーク時には、これが一時的に増え、一日に200〜300本ほど抜けるように感じる方もいます。
ただし、この数字はあくまで目安で、何本までが正常という明確な基準値があるわけではありません。毎日本数を数えるよりも、抜け毛が増えた時期が産後の経過と合っているか、ピークを越えて減っていくかという流れで見るほうが現実的です。抜けた毛の毛根の状態が気になる場合は毛根や抜け毛で見分けるポイントも参考になります。
産後の抜け毛がひどい人とない人の特徴
産後の抜け毛は、産後の女性のおよそ8割が経験するといわれるほど一般的な現象です。一方で、ほとんど気にならなかった、抜け毛がない人もいるため、自分はひどすぎるのではと不安になることもあります。
ひどさや有無の差は、もともとの髪の量や太さ・髪型・気づきやすさによる部分が大きいと考えられます。髪が多い人は抜けても目立ちにくく、ない人のように見えることもあります。ホルモンの変化の度合いや回復のはやさにも個人差があり、抜け毛がない人が特別に健康というわけでも、ひどい人に問題があるわけでもありません。程度の差は自然なものととらえましょう。
産後の抜け毛ではげる?薄毛が回復する目安
抜け毛が続くと、このままはげるのではと心配になりますが、産後の抜け毛の多くは一過性で、髪は再び生えてくるとされています。前髪やつむじが薄くなっても、ピークを越えれば生えかけの短い毛が増え、徐々にボリュームが戻っていきます。
回復のサインは、抜け毛が減ってきた・短くて細い新しい毛が生えてきた・分け目の地肌が目立たなくなってきた、といった変化です。これらが見られれば、自然な回復の流れにあると考えてよいでしょう。逆に、産後1年を過ぎても抜け毛が減らず薄さが進む場合は、別の要因の見極めが必要になります。
抜け毛が減ってきた・細く短い新しい毛が生えてきた・分け目の地肌が前より目立たなくなった、という変化は回復が進んでいるサインです。
⇒産後は8割ほどが経験し量や程度には幅がある。本数より時期の流れと回復のサインで見るのが現実的
産後の抜け毛の対策方法
産後の抜け毛は自然に回復に向かうものですが、待つあいだに髪が育ちやすい土台を整えることはできます。ここで紹介するのは、頭皮環境を整え、栄養を補い、無理なく続けられるケアです。特定の商品で劇的に変わるという話ではなく、日常で取り入れられる工夫として整理します。
産後の抜け毛にシャンプーは効果ある?選び方
シャンプーで産後の抜け毛が止まる、というわけではありませんが、洗髪の見直しは頭皮を清潔に保つうえで役立ちます。シャンプーの役割は、皮脂や汚れを落として頭皮を清潔に保つ補助と位置づけるのが現実的です。
選び方としては、刺激の少ないアミノ酸系などで、頭皮を乾燥させすぎないものが向くとされます。市販品やドラッグストアの製品でも、皮脂を落としすぎず、指の腹でやさしく洗えるものなら十分です。洗髪後は根元から乾かし、生乾きを避けることも頭皮ケアの基本です。育毛剤や発毛剤との違いが気になる場合は次の項目もあわせて参考にしてください。
産後の抜け毛に効く食事と栄養素
髪はタンパク質を主成分とするため、肉・魚・卵・大豆などのタンパク質を毎日の食事でとることが土台になります。豆乳などで植物性のタンパク質を補う方もいます。あわせて、髪の材料が作られる過程に関わるとされる亜鉛や、ビオチンなどのビタミンも、不足しないよう意識したい栄養素です。
授乳期は栄養が多く使われるため、プロテインやサプリで補う方もいますが、特定の栄養素をとれば髪が増えると断言できるわけではありません。極端な食事制限や偏った食生活は髪づくりの土台を揺るがすため、特定の食品に偏らず全体のバランスを整えることのほうが役立ちます。
- タンパク質(肉・魚・卵・大豆・豆乳など)を毎日の食事でとる
- 亜鉛やビオチンなどが不足しないよう意識する
- 不足しがちな栄養はサプリやプロテインで補う
- シャンプーは刺激の少ないものでやさしく洗う
- 洗髪後は根元から乾かし生乾きにしない
産後の抜け毛に育毛剤やサプリは使えるか
産後の抜け毛に育毛剤やサプリを使ってよいか迷う方もいます。育毛剤と、発毛成分を含む発毛剤は目的が異なり、下のように位置づけが分かれます。両者の違いは育毛剤と発毛剤の違いで整理しています。
頭皮環境を整え抜け毛を防ぐことを目的としたもの。いま生えている髪をすこやかに保つ位置づけです。
発毛成分を含み新しい髪が生えるのを促すことを目的としたもの。育毛剤とは役割が異なります。
注意したいのは、授乳中の場合です。ミノキシジルなどの発毛成分や一部の医薬品は、妊娠中・授乳中は使用が推奨されないものもあります。漢方やサプリも含め、授乳中に使う際は自己判断せず、医師や薬剤師に確認してから取り入れましょう。産後の抜け毛は基本的に自然回復が見込めるため、洗髪と栄養の見直しから取り組むのが無理のない順序です。
⇒対策は頭皮環境を整え栄養を補う土台づくり。授乳中の薬や育毛剤は使う前に医師や薬剤師へ確認する
産後の抜け毛の生えかけ毛やアホ毛の対処法
抜け毛が落ち着いてくると、今度は短い毛が立ち上がる・前髪がスカスカに見えるといった、回復期ならではの悩みが出てきます。この時期の悩みは、抜けること自体とは別のもどかしさがありますが、多くの方が回復の途中で通る道です。ここでは、生えかけ毛との付き合い方と、目立つ時期の髪型の工夫にしぼって整理します。
産後の抜け毛の生えかけがツンツンやパヤパヤになる時
抜けたあとに新しく生えてきた髪は、最初は短く、ツンツンやパヤパヤと立ち上がってアホ毛のように見えます。これは扱いにくく感じますが、生えかけの短い毛は、髪が回復してきた前向きなサインです。
落ち着かせたいときは、ヘアオイルや少量のスタイリング剤を手のひらにのばし、立ち上がる部分をなでつけると目立ちにくくなります。前髪の生えかけは、軽く流すように乾かすとなじみやすくなります。短い毛が伸びそろうには時間がかかるため、無理に抑え込もうとせず、伸びる過程として付き合っていく姿勢が楽でしょう。
産後の抜け毛で前髪スカスカや分け目が目立つ時の髪型
産後は前髪や生え際が薄くなり、分け目の地肌が目立ちやすくなります。髪型の工夫で印象はやわらげられます。基本は2つです。一つは、分け目を毎回同じ位置にしないこと。もう一つは、トップにふんわりと立ち上がりを作ることです。分け目をジグザグにとるだけでも、一直線より地肌が見えにくくなります。
前髪スカスカが気になる時期は、生えかけの毛を活かして厚めの前髪を作る、横に流して薄い部分をカバーするといったアレンジが役立ちます。明るすぎる髪色は地肌との差が出やすいため、なじむ色味だと透けが和らぐこともあります。どの方法が向くかは髪質によるため、美容師に産後であることを伝えて相談すると選びやすくなります。
生えかけの短い毛やアホ毛は回復のサインです。ヘアオイルでなでつける・分け目をずらす・トップに立ち上がりを出すといった工夫で、伸びそろうまでの時期を乗り切れます。
⇒生えかけのツンツンやアホ毛は回復のサイン。なでつけや分け目の工夫で付き合いながら伸びるのを待つ
産後の抜け毛は2人目や帝王切開でも起こる
産後の抜け毛は、出産の回数や分娩の方法・授乳のしかたによって変わるのか、という個別の疑問もよく聞かれます。基本的には、出産という体の大きな変化が共通の背景にあるため、条件が違っても起こり得ます。ここでは、回数・分娩方法・授乳という条件差にしぼって整理します。
2人目や二回目の産後の抜け毛はどう変わるか
2人目や二回目の出産でも、産後の抜け毛は起こります。1人目で経験した方は、二回目も同じように抜けるのか、もっとひどくなるのかが気になるところでしょう。抜け方や程度は出産ごとに異なることがあり、前回より軽い人もいれば、強く感じる人もいて一定ではありません。
年齢を重ねてからの出産や、上の子の育児で疲れがたまりやすい環境では、回復に時間がかかると感じることもあります。ただし、これも一過性という基本は変わらないため、前回の経過を一つの目安にしつつ、無理をためこまないことが大切です。
帝王切開での出産でも産後の抜け毛は起こるか
帝王切開で出産した場合でも、産後の抜け毛は起こります。前述のとおり主な背景はホルモンの変化であり、これは分娩の方法にかかわらず起こるためです。経腟分娩か帝王切開かで、抜け毛の起こりやすさが大きく変わるわけではありません。
帝王切開は手術をともなうため、体の回復に時間がかかったり、術後の負担が重なったりすることはあります。それでも、抜け毛そのものの経過は通常の産後の抜け毛と同じように、ピークを越えて落ち着いていくのが一般的です。
母乳や完ミの授乳で産後の抜け毛は変わるか
母乳と完全ミルク(完ミ)で抜け毛が変わるのか、という疑問もよくあります。前述のとおり、授乳の方法そのものが産後の抜け毛を決める直接の原因とはされていません。完ミだから抜けない、母乳だからひどくなる、と単純には言い切れません。
ただし、母乳育児では栄養や水分が多く使われるため、食事や休養が追いつかないと体への負担が大きくなることはあります。授乳方法にかかわらず、バランスのよい食事と休める時間を意識することが、髪が育つ環境を支えます。
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| 条件 | 産後の抜け毛との関係 |
|---|---|
| 2人目・二回目 | 起こる。程度は前回と同じとは限らない |
| 帝王切開 | 分娩方法に関わらず起こる |
| 母乳・完ミ | 授乳方法が直接の原因ではない |
⇒2人目・帝王切開・完ミでも産後の抜け毛は起こりうる。出産にともなう体とホルモンの変化が共通の背景
産後の抜け毛が戻らない時の受診の目安
産後の抜け毛の多くは自然に戻りますが、なかには長引いて不安が続く方もいます。戻らない・治らないと感じるとき、何を目安に受診を考えればよいのかを整理します。ここでは、長引く場合に考えられる背景と、受診のタイミングにしぼって扱います。必要なときに相談先を知っておくことが、落ち着いて回復を待つ助けになります。
産後の抜け毛が戻らない治らないと感じる時に考えられる原因
繰り返しになりますが、産後の抜け毛は多くが一過性で、時間とともに戻っていくのが基本です。そのうえで、産後1年以上たっても抜け毛が減らない・薄さが進む場合は、産後の抜け毛とは別の要因が重なっている可能性も考えられます。
その一つが、FAGA(女性の薄毛)やびまん性脱毛症と呼ばれる、髪全体が薄くなるタイプの脱毛です。産後をきっかけに、こうした別の背景が表面化することもあります。背景や原因はFAGA(女性の薄毛)についてや女性の薄毛の原因で整理しています。また、円形に毛が抜ける場合は自己免疫が関わる円形脱毛症など別の脱毛症のこともあり、見極めが必要です。
産後の抜け毛で皮膚科を受診する目安
受診を考える目安は、産後1年以上たっても抜け毛が続く・地肌の透けや分け目の広がりが進む・円形に毛が抜けている・抜け毛とともに体調の不調がある、といった場合です。こうしたサインがあるときは、自己流で様子を見続けるより、一度相談したほうが回り道を避けやすくなります。
相談先は、皮膚科や、女性の薄毛診療に対応したクリニックが基本です。ホルモンや生活背景を踏まえた見立てを受けやすくなります。女性向けの治療の考え方は女性の薄毛治療で整理しています。多くは心配のいらない産後の抜け毛ですが、長引いて不安なときは専門家に確認することで、安心して回復を待てるようになります。
産後の抜け毛が1年以上続く・薄さが進むなど気になる方は、皮膚科や女性の薄毛診療が相談先になります。どこに相談するか迷う場合は、頭皮の状態を確認する入口として無料カウンセリングも選択肢です。女性の薄毛に合わせてご利用いただけます。
⇒多くは時間とともに戻るが、1年以上続く・薄さが進む時は別の要因も。気になる時は皮膚科や女性の薄毛診療へ
産後の抜け毛のよくある質問
産後の抜け毛についてよく寄せられる質問にお答えします。
Q産後の抜け毛中にカラーやパーマはしてもいい?
産後にカラーやパーマをしてはいけないという明確な決まりはありませんが、産後しばらくは頭皮が敏感になりやすく、体調も安定しない時期です。施術の刺激が気になる場合は、抜け毛のピークが落ち着いてから、体調と相談して行うとよいでしょう。授乳中の薬剤の影響が気になるときは、美容師に産後であることを伝えて相談しましょう。
Q産後の抜け毛は漢方やヘッドスパで対策できる?
漢方やヘッドスパを取り入れる方もいます。ヘッドスパは頭皮の血行を促しリラックスする目的で、頭皮環境を整える補助として役立つ場合があります。ただし、これらで産後の抜け毛が止まるとは限りません。漢方は体質に合わせて選ぶもので、授乳中は使う前に医師や薬剤師へ確認することが大切です。あくまで土台を整える手段と位置づけましょう。
Q産後の抜け毛をウィッグやヘアバンドで隠す方法は?
前髪スカスカや分け目が気になる時期は、ウィッグやヘアバンド・帽子で見た目を整える方法もあります。部分用のウィッグやヘアピースでトップのボリュームを補う、ヘアバンドで生え際の薄い部分をカバーするといった工夫は、回復を待つあいだの気持ちの負担をやわらげてくれます。隠す工夫と、頭皮環境を整える対策は並行して取り入れられます。
まとめ
産後の抜け毛は、分娩後脱毛症と呼ばれる一過性の休止期脱毛です。多くは産後2〜3ヶ月ごろから増え始め、3〜6ヶ月でピークを迎えます。その後、半年から1年ほどで自然に落ち着いていくのが一般的な流れです。背景の中心はエストロゲンの急な減少というホルモンの変化で、睡眠不足やストレス・栄養の偏りといった育児期の負担が重なります。
量や程度には個人差があり、産後の女性の約8割が経験するありふれた現象です。本数を数えるより、時期の流れと回復のサインで見るのが現実的でしょう。対策はシャンプーで頭皮環境を整え、タンパク質や亜鉛などの栄養を補う土台づくりが基本で、生えかけのアホ毛や前髪は回復のサインとして付き合っていけます。2人目や帝王切開・完ミでも起こり得ますが、いずれも一過性という基本は変わりません。
ただし、産後1年以上たっても抜け毛が戻らない・薄さが進む場合は、FAGAなど別の要因が重なっている可能性もあります。一人で抱え込まず、気になるときは皮膚科や女性の薄毛診療に対応した医療機関に相談してみてください。
産後の抜け毛が長引いて不安な方は、B&Hメディカルクリニックの無料カウンセリングで、まず頭皮の状態を確認してみてください。女性の薄毛に合わせた相談先としてご活用いただけます。
- B&Hメディカルクリニック恵比寿院(東京都渋谷区)
- B&Hメディカルクリニック横浜院(神奈川県横浜市)
参考文献
- 日本皮膚科学会『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版』
- MSDマニュアル 家庭版『脱毛症』
- 公益社団法人 日本毛髪科学協会『毛髪と頭皮を知る』








